規制緩和 deregulation 2005 9 8
規制緩和は、大いに結構なことですが、
そうであるならば、行政当局は、監督行政を、しっかり、やるべきです。
昔の日本企業は、「利益を求める企業でも、社会的な存在である」と自覚し、
地道ながらも、コツコツと社会貢献をしてきました。
しかし、今の日本企業は、放っておくと、
純粋に利益を求めるだけの存在になってしまうので、要注意です。
顧客の利益でもなく、株主の利益でもなく、
純粋に企業自身の利益を求めてしまいます。
たとえば、「顧客サービスの低下」に、「義理チョコのような配当金」。
釣った魚 2005 8 19
釣った魚には、餌をやらない。
これが、ネット証券の営業方針ならば、実に悲しい。
大量の広告を出して、がんがん新規の顧客を獲得するのはいいが、
そうなると、同時に、がんがんシステム増強をしないと、
既存の顧客は、困ってしまう。
相変わらず、注文の画面が重くて開けなくて、
希望の株価で買えなかったという不満が多いのです。
買えなかったのは、まだ、よい方で、
大きな売り板が出現したので、逃げようと思い、
自分の買い注文を訂正しようとしたが、
画面が重くて、どうにもならなかった。
あるいは、入力はできたが、それが反映されるのに、時間がかかって、ダメだった。
そういう不満も、よく聞きます。
こうした顧客の不満を無視して、
ネット証券が、新規顧客の獲得に走るならば、
「ネット証券の営業方針は、釣った魚には、餌をやらない」と言わざるを得ない。
やはり、ネット証券からは、データだけ、もらって、
実際の注文は、有名でないけれど、システムがしっかりしている証券会社に出す。
これが、これからの正しいやり方だと思います。